パーキンソン病
- 嵯峨守人

- 2月11日
- 読了時間: 2分

パーキンソン病は指定難病の一つで、難病情報センターのホームページhttps://www.nanbyou.or.jp/entry/314
によると、” (中脳)黒質のドパミン神経細胞の障害によって発症する神経変性疾患である。3大症状として(1)静止時振戦、(2)筋強剛(筋固縮)、(3)運動緩慢・無動を特徴とする。このほか(4)姿勢保持障害、(5)同時に2つの動作をする能力の低下、(6)自由にリズムを作る能力の低下を加えると、ほとんどの運動症状を説明することができる。近年では運動症状のみならず、精神症状などの非運動症状も注目されている。 ” と説明されています。別の書籍では自律神経障害も加えられていたと思います。
原因は分かっておらず、治療法は ” 病勢の進行そのものを止める治療法は現在までのところ開発されていない。全ての治療は対症療法であるので、症状の程度によって適切な薬物療法や手術療法を選択する。 ”とのことです。
神経変性疾患であるため、一度変性した神経は元には戻らず、進行性で徐々に悪くなっていきます。理学療法・作業療法は非常に有効であるものの、根本的な治療には至らず、薬物療法・手術療法と併用してADL・QOLの維持改善が目標となる場合が多いと思います。
個人的な意見ですが、リハビリテーションのポイントは、
・呼吸
・摂食嚥下
・コミュニケーション
と考えています。
パーキンソン病の症状である静止時振戦・固縮・無動・姿勢保持障害は悪化すると、日常生活を送っていくことが非常に大変になりQOLが低下しますが、すぐに生命の危機に関わるわけではありません。長生きできれば良いわけではありませんが、肺炎や窒息が亡くなる直接の原因になっており、呼吸機能、摂食嚥下機能を維持していくことが非常に重要と考えています。これは他の難病にも言えることだと思います。
コミュニケーションについて、病状が進行する前のコミュニケーションが良好な時期から、将来的にコミュニケーションに支障が生じる状態を想定して、ご本人様とご家族様(などの介助者様)双方が練習しておくと良いと思います。
呼吸は摂食嚥下、発声どちらにも深く関係していますので、第一に取り組む内容と考えます。
すくみ足になど、現在顕在化している問題点に対するリハビリテーションと並行して、将来顕在化してくるであろう生命に直結する問題点に対してもアプローチしていくことが重要と考えます。



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